プロ家庭教師のブログ

間違えやすい漢字の覚え方 その2

動画の企画に合わせて、ブログでも漢字についてご紹介します!

今回お話したいのは「迎」
小学校で習う漢字ではないので、あまり書く機会はないかもしれません。しかし時々書き写しなどで書いてもらったときに、しんにょうの中の部品を「卯」にしてしまう子が多いのです。おそらく「卵」の影響ではないでしょうか。

もちろんこの程度なら、すぐに覚えてしまえると思うのですが、私はこんな雑談、いや説明を、ゼスチャーを交えてすることがあります。

まず「印」を思い浮かべてみましょう。この字の右側はひれ伏した人、左側は立ってその人に手をかけようとしている人を表している、という説があります。

そして、左側の人の手を一つ取り出して、部首として外につけると「抑」。左側の人が右の人を抑えているわけですね。

右の人の視点で捉えた字が「仰」。下から仰ぎ見ているのです。

同じく右の人の視点で、やってきた人をひれ伏して迎えているのが「迎」。この「抑」「仰」「迎」はセットで覚えてしまいましょう。

 

実はこの話は、私が考えたのではなく、漢字研究者の白川静先生の説の受け売りです。分かりやすくするために多少のアレンジはしていますが。
漢字の成り立ちについては諸説あり、どれが真実なのかは確かめようもありませんが、白川先生の解説を読むと納得させられることが多いのです。

おすすめの書籍もご紹介しておきます。本のタイトルをクリックするとアマゾンに飛びます!

『白川静博士の漢字の世界へ』 福井県教育委員会[編・発行] (著, 編集)

『常用字解 第二版』 白川静 著