プロ家庭教師のブログ

まちがえたときこそチャンス!

私が小学四年生のときです。クラスで漢字の100問テストがありました。

実は私、それまでは勉強をしない子供だったんですね。宿題なんて、ほとんどした記憶がありません。ところが小四のときの担任のF先生がとてもいい先生で、だんだん勉強が好きになってきていたところでした。

そのタイミングでの100問テストです。燃えました。絶対に満点とってやるんだと一生懸命勉強したんです。

ところが、テスト当日。一問だけ、どうしても思い出せない熟語がありまして……。結果は99点でした。いやー、悔しかったですね~。

その悔しさのせいか、私は今でもまちがえた漢字だけは覚えています。「必要」という字でした。もうウン十年も前のことなんですけどね……。

さて、「まちがえた時こそチャンス!」というのは、まさにこのことなのです。まちがえたときのほうが記憶に残りやすいのですね。

もちろん、ただまちがえればいいのではありません。課題に真剣に取り組むことが大切ですし、まちがえて悔しいと思うことや、まちがい直しをすることも重要です。

ところで、宿題ノートをチェックするとき、私は「バツ」がどれくらいついているかに注目しています。というのは、問題の難易度にもよりますが、成績のいいお子様ほど答えにバツやサンカクが付いているんですね。

「ぼくはバツだと思うんだけど、この表現でも正解ですか?」なんて質問をしてくるスゴイ生徒もいたりします。

一方で、ノートにバツがつくのをとても嫌がるお子様がいます。低学年ならある程度は仕方がないないかもしれません。ところが、高学年になってもそれではマズいのです。できない問題から逃げてしまったり、自分の実力から目をそらしたりしているかもしれないからです。

「問題が分からなくてもいいし、まちがえても構わない。でも、ちゃんと最後には納得して、解けるようになるよう努力すること!」

これは、授業中、私が子どもたちによく言う言葉です。
まちがえた自分を責めず、まちがいをおそれず、まちがえてから考える習慣を身につけてほしいと思います。