プロ家庭教師のブログ

優位感覚とは?

以前、3年ほど「コーチング」というものを習っていたことがあります。
コーチングというのは、スポーツのコーチのようにアドバイスをするのではなく、相談者の話をじっくり聞いて、適切な質問を投げかけ、そのやり取りの中で相談者と一緒に解決法を考えていく、そういうコミュニケーションのスキルです。

そこで教わったもののひとつに「優位感覚」というものがありまして。

たとえば映画、それも感動した映画を見終わったときのことを思い出してみてください。
その映画で印象深く覚えているのはどんなことでしょうか?

たとえば……

①とある場面の情景、シーンの映像
②音楽
③台詞や、ストーリーの構成
④心や身体で受け止めた印象(すごくドキドキしたなあ、とか。)

同じ映画を見ても、覚えている要素は人によってずいぶん違うものなのです。

私は、台詞やストーリー構成はよく覚えていますが、音楽は全く耳に残りません。

なぜそんなことが起きるのかというと、人それぞれに優位感覚が違うからなんですね。優位感覚とは、情報を受け取ったり記憶したりするときに中心となる感覚のことなのです。

上記の例で言うと、

①視覚優位
②聴覚優位
③言語感覚優位
④体感覚優位

なのです。
優位となる感覚には、この四種類があるそうです。(諸説あり)

そこで、何かを学習するときに自分の優位感覚に沿ったやり方ですると、頭に入りやすくなるんですね。

たとえば漢字練習なら、それぞれ

①よく見て目に焼き付けてからテスト
②絵描き歌のごとく、書き方を口に出してみる
③字の成り立ちや部首に注目
④何度も書く
といった勉強法が考えられます。

お子様は、どの感覚が優れているのか、ご一緒に考えてみてくださいね。