プロ家庭教師のブログ

中高一貫校の生活を充実させるために~成長のための反抗期~

中学受験も終わり、多くの子どもたちが、「受験」を経験したことで、それぞれに成長し、いろいろな想いを胸に過ごしていることでしょう。
小学校には、一人で学校まで行けるのだろうか、友達や先生と上手く集団生活ができるのだろうか、多くの時間を親から離れて大丈夫だろうか、保護者の皆さんも本人も、そんな想いで入学したことでしょう。

さて、小学校卒業後の中高一貫校に入学される皆さんは、どんな想いで入学するのでしょうか。

中学入学当初は、男女の精神年齢の差は大きく、男子のほうが幼いことが多いです。しかし、思春期を迎える頃には、それぞれ自立心が目覚め、自己が確立し始め、それが反抗へと繋がることもしばしばあります。
そして、高校を卒業する頃には、男女共に働くことも、結婚することも可能な年齢に達することは間違いありません。

ところで、思春期を伴う反抗期、この反抗期は、自立、自己の確立のためには必要不可欠なものなのですが、反抗期というと、厄介な感じがしますね。
厄介な反抗期になるかどうか?
実は反抗のスタイルは、保護者の皆さんが作り上げる可能性が大きいことをご存知でしょうか。

わかりやすい悪い例を2つ挙げましょう。

一つめは、保護者の皆さんが、怒鳴る、暴力をふるう、といった「力」による子育てをしてきた場合、成長し「力」を持った子どもは必ず、怒鳴る、暴力をふるう、という反抗期を迎えます。

二つめは、保護者の皆さんが、自身のプライドを守る、家庭のプライドを守るための、「自分本位な言動」(あなたの成績が悪いと懇談で恥ずかしいじゃないの、恥ずかしくて懇談に行けないわ、といった言動)で子育てをすると、「そんなの関係ねぇ!」と「自分本位な言動」を繰り返す反抗期を迎えます。

では、どのようにすれば良いのでしょうか。

一言でいうと、中学に入学したら、親子というよりは、大人同士として、あえて言うなら親友として接するのが良いのではないでしょうか。
まず相手の気持ちに立って、相手のためになるように、親友として、正直な気持ちで話すことが大切です。先にも述べたように、中高一貫校を卒業するときには、立派な大人という年齢です。しかし、いきなり卒業するときに大人の年齢になるわけではありません。中高6年間で日進月歩、成長しているのです。
いつから大人になるのか?もちろん個人差や考え方の違いもありますから、一概にはいえませんが、ならばなおさら、早い時期から大人として、一人前の自立した人物として対話することで、より良い成長期を過ごすことができるのではないでしょうか。

何かあったときは、きちんと向き合って、お互いに論理的に議論できるような接し方、こちらの想いもストレートに伝えつつ、あなたの気持ちも聞きますよ、という余裕を持てればベストですね。感情的になったり、一方的になったりすることがないように、お互いを尊重し合い、お互いのためになるような意見交換ができるといいですね。

中高の6年間はあっという間に過ぎ去り、あっという間に成長します。なかなか難しいことかもしれませんが、これから、子どもと向き合うときは、この子は子どもじゃない、もう大人なのだ、私の手から離れて一人前に生きていく立派な大人なのだ、という想いで接していくことも大切なことですね。