プロ家庭教師のブログ
ふと疑問に思って調べてみる
「さいころ」、「サイコロ」どちらが正しいのか。
先日、小学生の参考書を執筆していて、ふと疑問に思い調べてみました。
スマホは便利なもので、「さいころ 語源」と検索すると、いろいろなサイトの記事を読むことができました。
しかし、すべての記事が正しいとは限らないので、どの説が正しいのか、判断は意外と難しいものです。
私は、語源に関連するのではないかと考えていたのですが、この回答となる記事はなかったですね。
ふと疑問に思って調べてみる。これって理想的な勉強ですよね。
簡単なことのように思われるかもしれませんが、実はとても難しいことなのです。
まず、一番難しいところは、疑問に思うこと。
疑問に思わないと、勉強の機会は失われます。
今は便利な世の中になりました。たくさんの情報をスマホ一つで検索でき、見る気がなくても勝手にニュース速報は流れてくる。
つい何でもわかったような気持ちになって、疑問を感じる暇すらなくなった情報過多時代です。
スマホ、パソコン、テレビから視線を外して、身近な風景、自然、そして、人や動植物を観察して、疑問を感じるゆとりを持つことも勉強の第一歩ですね。
さて、次に難しいのは、調べて結論を出すこと。
私が子どもの頃なら、調べものがあれば図書館に通ったものです。
しかし、今は、スマホ、パソコンを使って、一瞬にして、世界の図書館に入館できるといっても過言ではないでしょう。
そしてその「ワールド図書館」は、自由な文化で自由な思想の人々が、自由に執筆していますから、何が正しくて何が正しくないのかわかりません。
そこで、その判断をするためには、しっかり読解するしかないのです。
いくら簡単にワールド図書館に入館できるとしても、その莫大な蔵書の中から必要な情報を判断するには、活字を追い続け分析するしかないのです。
いわゆる国語力ですね。はたまた、サイトによっては英語力かもしれません。
語学力がなければ正しい判断ができないのです。
国語の大切さをしみじみ感じます。
私が子どもの頃、大人から、「テレビばかりみていると、○○になるわよ」と言われたものです。
今ならテレビでなくYouTubeでしょうか。
「活字アレルギー」の人はテレビやYouTubeなど映像の媒介に逃避する傾向がありますね。
国語力向上のためにも、日々活字と向き合いたいものです。
実は、私のsaikoro問題も結論は出ていません。
まだ情報が足りないのでしょうか。
いやいや、もしかすると国語力、読解力の不足なのかもしれません!
『ふと疑問に思って調べてみる』。
疑問を見つける視野、調べて判断する能力。
それを高めるためにも、自然散策しながら、近くの図書館に足を向けるスローな時間をつくるのもいいですね。