プロ家庭教師のブログ

「字」が汚い・・・

保護者の方からの、子どもの「字」が汚い・・・という相談。結構あるんですよね。
実は、私自身は学生時代に書道には・・・かなり自信家だったのです。ホンマです!
中高時代は書道部でもないのに、書写の先生に展覧会に出展するから書きに来いと呼ばれるくらい。
今は年齢とともに~面影消えました・・・

さて私が好きなテレビ番組に「開運!なんでも鑑定団」があります。
依頼者の所蔵品の真贋を専門家が判断し値段が発表されます。
芸術家や歴史の解説がとても分かりやすく、すごく勉強になります。
美術館や博物館に足を運びたくなるような話満載です。
この番組で登場する作品の中に「著名人の書」があります。
戦国武将の書状や、首相や軍人の書ですね。横綱の書とかもあります。

もちろん達筆ぞろい間違いないのですが・・・
「勝海舟」と「西郷隆盛」、勢いは感じるのですが・・・正直なところ、私個人的には書道としての綺麗さは感じないんですよね。
で、「勝海舟」と「西郷隆盛」の作品が登場したら、“私の目利き”では『下手やから、本物やな』となります。
これが結構当たるんですよ。

さて本題に戻りましょう。
「字は体を表す」といいますが、「字」は個性の象徴でもあります。
そもそも綺麗・汚いの価値観って、書道の宗派、時代によっても変化しますね。

お子さんの「字」を汚いと感じる価値観も人それぞれです。
汚い字なのか個性的な字なのか・・・

そこで、一旦、字が「綺麗・汚い」という表現を封印してませんか。

「字」の本来の目的は伝達だと思います。
ならば、「伝わるか・伝わらないか」という表現が基本かと。

あなたの字は読み手に伝わりますか?
受験生なら、『あなたが受験する学校の先生にちゃんと読んでもらえる字ですか?』という表現ですね。

次に子どもの立場になって考えましょう。
「字が汚いから綺麗に書きなさい」
「読んでもらえるような字を書こうね」
「読みやすい字を書こうね」
「相手に伝わるように書こうね」
どれがいいでしょうか。
本質を見極めたポジティブな声がけをされる方が子供は動きやすいものです。
きっと他にもいろいろ応用できますね。

ちなみに私は字の汚い生徒に対しては、
「先生の老眼イジメやで」
「わかりやすく書いてぇやぁ」とお願いします。
たいがい、優しい生徒たちは頑張ってくれます。

今の子どもはラブレターもSNSでしょうかね。
ラブLINE⁉️ ラブmail⁉️

「個性」の表現が難しいかもしれませんが・・・
それはそれで、いろいろ工夫するんかなぁ~?