プロ家庭教師のブログ

受験生に贈る三つの言葉

さあ、いよいよ受験ですね。
受験生の皆さんに、三つの言葉を贈ります。長いけれど、ぜひ読んでください。
(去年書いたものに加筆訂正したものです。)

①「周囲に敬意を払おう!」

受験というと、周りと争い、より多く得点した子が勝者となる「戦い」だというイメージを持ってる人が多いですね。

でもそれ、本当でしょうか?

理科で、「作用・反作用」というのがありますね。あれ、人と人との間でも、ある程度は成立すると思うんです。こちらが「アイツ苦手やなぁ」と思っていると、相手もこちらのことを苦手だと感じてしまうとか。残念ながら、こちらが相手を好きだと思っていても相手が好きになってくれないこともありますけれど。

受験会場でこちらが周囲に対して敵対心を燃やせば、向こうもこちらにそういう気持ちを向けてきます。いや正確には向けてくるように「感じ」ます。殺伐とした思いを抱えながらの受験になるのです。
そういう場で、普段のパフォーマンスを発揮するのはとても難しい。緊張するでしょうし、肩に力も入るし、呼吸も浅くなります。

だから、敵対心を振りまかないことが大切なのです。

そもそも、周囲にいるのは敵でもライバルでもありません。「未来のクラスメイト」です。

本当に闘うべきなのは、自分自身の弱さ、なのですね。ですから、こう考えるといいのです。

「君らも頑張ってな! 僕(私)もベストを尽くすわ」

同じ受験生である周囲の人に敬意を払うのです。そうすれば、穏やかな心持ちで、本来の実力を発揮できるはずです。

②「"今"に集中しよう!」

なんかのアニメみたいですが……

「マインドフルネス」という心のトレーニング法があります。ごく簡単に説明すると、「今この瞬間」だけに意識を向ける練習です。心が落ち着いたり、アタマがクリアになったり、いろいろと良い効果があるんだそうです。

人はついつい、今ではなく過去や未来のことを思い浮かべてしまいますね。
「ああ、あれやっときゃよかったなぁ」
「明日、大丈夫かなぁ」
「今日の晩御飯なに作ろう……」

もちろん、楽しみであれこれ考えてしまうこともあるでしょう。でも上に書いた例は全て後悔や不安です。こういうマイナスの感情は、過去と未来に目を向けるところから生じるのです。

だから、特に入試本番では、今目の前にある問題を解くことにエネルギーを注ぐ。「解けなかったら……」とか、「うまくいかなかったら……」とか「もっと勉強しとけは良かった」なんて思いは断ち切って、今に集中してください。不思議なことに、緊張もなくなっていきますよ(経験談)

③『過去と他人は変えられない。
変えられるのは未来と自分だけ』

高名なカナダの心理学者、エリック・バーンの言葉。私の座右の銘です(あくまで理想、ですけれど……)。

もうそのまんまですね。過去のことを後悔したり、他人への不満にとらわれたりせずに、自分の行動に意識を向けて未来を変える努力をしようよ、ってことです。

合格という未来を実現するために、行動していきましょう! 全力で応援しますよ!